Arm Keil MDK Community版 / Arm Keil MDK Lite版について
Cortex-Mクラスのマイコンを使った製品開発では、特にコンパラの性能が、処理能力や電池の持ち具合、必要なデバイスのコストに関わる製品の性能に直結します。
Arm社ではツールの評価のために、Arm Keil MDK Community版 (旧名称:Arm Keil MDK Lite版)を提供しております。
【ご注意】Arm Keil MDK Community版やLite版を商用利用できないことをご存知ですか?
組込み用途では、コードサイズが小さい製品の開発に、「評価版のArm Keil MDK Community版や Arm Keil MDK Lite版」を使用されている方が多いと思います。
実は、評価版のArm Keil MDK Community版およびArm Keil MDK Lite版は、ライセンス(EULA:End User License Agreement (エンドユーザーライセンスアグリーメント))において、商用製品開発への利用ができないという制限があることをご存知でしょうか?
商用製品開発に、Arm Keil MDK Community版およびArm Keil MDK Lite版をお使い頂くと コンプライアンスの問題が発生してしまいます。
商用製品開発目的でご利用される場合には、Professional、Plus、または、Essentialエディションのライセンスをご購入いただく必要がございます。
Keil MDK-Arm 御見積依頼お申し込みEULA (エンド・ユーザー・ライセンス・アグリーメント)上の制限事項
Arm Keil MDK Liteエディションは、評価目的での使用は、許可されておりますが、商用利用は、EULAに違反する行為となりますのでご注意ください。詳細につきましては、ツールをインストール時に表示されるEULA原文をご確認ください。
EULAより抜粋(日本語訳):(クリックすると展開されます)
3.2 非商用使用および無償の無償使用ライセンス: Armツールの非商業的使用ライセンスを受け取っている場合、またはArmツールまたはそのコンポーネントが識別または分類され、Armツールを無料で受け取っている場合、このライセンスの他の条件にかかわらず、お客様の使用(お客様の許可ユーザーによる使用を含む)は以下に限定されます。
(b) Armツールの非商用使用ライセンスまたはバージョン (該当する場合) を受け取る場合:
(i) お客様およびお客様の許可ユーザーは、Armツールを内部使用のみに使用することができます。
(ii) お客様は、Armツールの一部、または(B) Armツールを使用して本ライセンスの下で開発されたソフトウェア、ハードウェア、またはレポートの配布またはサブライセンスを許可されていません。Armツールは、お客様およびお客様の許可されたユーザーのみが使用するものとし、お客様は、他の第三者がArmツールを使用することを許可しないものとします(Arm社による書面による別の権限を除く)。
EULA 原文より抜粋:(クリックすると展開されます)
3.2 NON-COMMERCIAL USE AND FREE OF CHARGE LICENSES: If you are in receipt of a Non-Commercial Use License for the Arm Tools, or the Arm Tools or any component thereof are identified or classified as such, and/or you are receiving the Arm Tools free of charge, then notwithstanding any of the other terms and conditions of this License, your use (which includes use by your Permitted Users) of the Arm Tools is limited as follows:
(b) if you are receiving a Non-Commercial Use License or version (as applicable) of the Arm Tools:
(i) you and your Permitted Users may use the Arm Tools for internal use only; and
(ii) you are not permitted to distribute or sub-license (A) any part of the Arm Tools, or (B) Your Software, Your Hardware, or Your Reports developed under this License using the Arm Tools. The Arm Tools shall be used only by you and your Permitted Users, and you shall not (except as otherwise authorised in writing by Arm) allow any other third party whatsoever to use the Arm Tools.
For the avoidance of doubt, if you are receiving a Non-Commercial Use License and the license is provided to you free of charge, the restrictions in both sub-clauses (a) and (b) above will apply to your use of the Arm Tools.
機能上の制限事項
Arm Keil MDK Community版およびArm Keil MDK Lite版は製品版とは異なり、提供する機能に下記の制限がございます。
- 32Kバイトを超えるコードとデータを生成するプログラムは、コンパイル、アセンブル、またはリンクされません。
- デバッガーは、32Kバイトを超えるプログラムをサポートしません。
- コンパイラは、生成されたマシンコードの逆アセンブリリストを生成しません。 -S、-asm、および–interleaveコンパイラのコマンドラインオプションは無効になっています。
- プロジェクトは、TargetオプションのListingのタブの中にあるC Compiler Listingが有効になっているとコンパイルされません。
- コンパイラとアセンブラは、位置に依存しないコードやデータを生成しません。
–apcs /ropi /rwpi /pic /pid のコンパイラおよびアセンブラコマンドラインオプションは無効になっています。 - アセンブラとリンカは、サードパーティのリンカユーティリティとリンクできないシンボリック出力形式オブジェクトを作成します。 商用版ライセンスのツールは、サードパーティのユーティリティで使用できる標準形式のELF/DWARFファイルを生成します。
- Arm7/Arm9/Cortex-R4デバイスはサポートされていません。
商用版の機能の評価について
製品版のご購入を検討するために、機能制限の無い評価を、実施される場合には、 1社につき、1回のみArm Keil MDK Professionalエディションの評価版を提供いたします。
Arm Keil MDK Professional版の評価ライセンス発行 Arm Keil MDK Liteのダウンロード方法