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ツール・セレクション・ガイド

Arm社純正 開発ツール・セレクション・ガイド

統合開発環境について

Arm社ではArm DSKeil-MDKと呼ばれる統合開発環境を提供しております。

SoC / ASIC向の開発ツール

SoCおよびASIC向けのソフトウェア開発には、Arm DSがお勧めの開発ツールです。
最新のArmv8アーキテクチャが実装されたデバイス向けの開発には、
Arm DSをお勧め致します。

ツールのエディションによりサポートされるデバイスが異なります。

既存のマイクロコントローラデバイス向け開発ツール

既存のArm Cortex-Mファミリのプロセッサをベースにしたマイコン向けのソフトウェア開発にはKeil MDKがお勧めの開発ツールです。
デバッグ・アダプタにはULINKファミリが利用できます。 ツールのエディションによりサポートされるデバイスが異なります。

最新のArmv8-Aアーキテクチャの開発に対応したツールについて

最新のアプリケーション向けのArmv8-Aアーキテクチャが実装されたCortex-Aファミリのソフトウェア開発には、Arm DS GoldエディションDSTREAMファミリの組合わせで対応しております。

デバッグに限定した利用であれば、Arm DS Silverエディションも対応しております。

Armv8-Aアーキテクチャが実装されたArm社のプロセッサの名前は次の通りです。

  • Cortex-A32、Cortex-A35、Cortex-A53、Cortex-A55、Cortex-A57、Cortex-A72、Cortex-A73、Cortex-A75、 Cortex-A76、Cortex-A76AE、Cortex-A77、Neoverse N1、など

Armv8-AアーキテクチャではCortex-A32を除き、A64と呼ばれる64ビット長のレジスタを扱う事ができる新しい命令セットがサポートされております。

最新のArmv8-Rアーキテクチャの開発に対応したツールについて

最新のアプリケーション向けのArmv8-Rアーキテクチャが実装されたCortex-Rファミリのソフトウェア開発には、Arm DS GoldエディションDSTREAMファミリの組合わせで対応しております。

デバッグに限定した利用であれば、Arm DS Silverエディションも対応しております。

Armv8-Rアーキテクチャが実装されたArm社のプロセッサの名前は次の通りです。

  • Cortex-R52

Armv8-Rアーキテクチャでは、ハイパーバイザを実装するための仮想化対応とオプションでNEON命令(アドバスドSIMDテクノロジ)に対応しております。

最新のArmv8-Mアーキテクチャの開発に対応したツールについて

最新のマイクロコントローラ用のArmv8-Mアーキテクチャ向けのソフトウェア開発には、Arm DSが対応しております。
また、最新のCortex-M35Pを除いた、シングル・コアのデバイスであれば、Keil MDK-Arm Professionalエディションと、Plusエディションも、 Armv8-Mアーキテクチャが実装されたデバイスのソフトウェア開発に利用できます。
Keil MDK-Arm Essentialエディションは、ノンセキュアのアプリケーション開発に限定して利用する事ができます。

Armv8-Mアーキテクチャが実装されたArm社のプロセッサの名前は次の通りです。

  • Cortex-M23、Cortex-M33、 Cortex-M35P、 Cortex-M55

Armv8-Mアーキテクチャは、オプションでTrustZoneと呼ばれる、IoT機器で必須となるセキュリティの実装が可能です。

デバッガについて

Arm DS付属のデバッガについて

Arm DSに付属しているデバッガは、ヘテロジニアス構成も含めたマルチコアのデバッグに対応したデバッガとなっております。

DSTREAMファミリULINKファミリのデバッグ・アダプタに対応しております。

対応するプロセッサはご購入された、開発ツールのエディションと、デバッグ・アダプタ(JTAG ICE + トレース・ユニット)の種類により異なります。

μVisionデバッガについて

Keil MDKに標準で搭載された、シングルコアのCortex-Mファミリが実装されたデバイス向けのデバッガです。

Cortex-Aファミリーが内蔵されたデバイスに対するソフトウェア開発を行われる場合には、Arm DS付属のデバッガを御利用して頂く事が必要となります。


Keil MDKが2018年1月末現在、対応しているデバイスにつきましては、MDK5 Device Listをご参照ください。

デバッグ・アダプタについて

統合開発環境からデバッグ対象に接続するためのインターフェースをデバッグ・アダプタと呼んでおります。
Arm社ではデバッグ・アダプタと呼ばれる、JTAG ICEとトレースの機能を内蔵したDSTREAMファミリULINKファミリを販売しております。

Arm社のデバッグ・アダプタは、JTAGとSWDの両方のインターフェースに対応しております。

DSTREAMファミリのデバッグ・アダプタはArm社が提供する統合開発環境Arm DS Golodエディションと組合わせて利用する事で、Arm社が提供する最新のArmv8アーキテクチャが実装されたプロセッサを含めて、略すべてのプロセッサのデバッグに御利用する事ができます(Arm DSはヘテロジニアス構成も含めたマルチコアに対応した開発ツールです)。

ULINKファミリは、統合開発環境Arm DSとKeil MDK-Armの両方から利用できるデバッグ・アダプタです。
ULINKファミリは、Armv8アーキテクチャが実装されたCortex-Aファミリー(64ビット)のプロセッサーをサポートしておりませんが、DSTREAMファミリーよりも御求めやすい価格で購入できる製品となっております。

JTAG ICEについて

JTAG ICEは、5本の信号線を利用してICE(イン・サーキット・エミュレータ)に接続されたTAP(Test Access Port:テスト・アクセス・ポート)に対し、バウンダリースキャン・テスト呼ばれる基板の部品実装検査技術のために作られたJTAG(標準規格IEEE 1149.1)と呼ばれる仕組みを利用して接続する方式です。JTAGではデージーチェーン接続により、複数のデバイスをまたがって接続する事ができますが、JTAG ICEが利用できるデバイスは、他のJTAG対応デバイスとチェーンを分けておくことをお勧め致します。

JTAGの規格上では、コネクタの形状やピンアサインは決められていないため、 メーカーによって異なっております。


Arm社純正の開発ツールを利用される基板を設計される場合には、下記のリファレンス・ガイドをご参照ください。


Keil評価ボードに実装されたCoreSightコネクタのピンアサインにつきましては、下記のページをご参照ください。

JTAGバウンダリスキャン・テストの概要につきましては、下記のページをご参照ください。

SWDについて

SWD (Serial Wire Debug:シリアル・ワイヤデ・バッグ)は、5本の信号を利用する従来から利用されているJTAGの代わりに、3本(Serial Wire Viewerを利用しない場合は2本)の信号線で、デバイス内蔵のICE(イン・サーキット・エミュレータ)に接続します。新たにデバッグ専用に設計された規格のため、従来のJTAGよりも高速に通信を行う事が可能です。ピア・ツー・ピア接続を前提としたインターフェースです。デバイス間をデイジーチェーン接続する事はできません。

SWVについて

SWV (Swrial Wire Viewer)は、Cortex-M3、Cortex-M4およびCortex-M7ベースのデバイスで提供される高速なトレース情報を提供するためのソリューションです。 SWVを利用するためには、デバイスにITM (Instrumentaion Trace Macrocell)およびDWT (Data Watchipoint and Trace)ユニットが実装されている必要があります。 SWVを利用する際には、SWDモードで利用する事が必要です(JTAGモードからは利用できません)。

Arm社が提供するDSTREAMファミリとULINKファミリのデバッグアダプタはJTAG ICEとSWDのモードをサポートしております。


本ページに掲載されている内容は、2018年11月末現在の情報に基づいて記載されております。ツールの改良のため、デバイスのサポート状況などの内容が変更される事があります事をご了承ください。
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